2010年5月31日月曜日

体育会系運動部はなぜ性犯罪を犯すのか?

【1】体育会系運動部の不祥事について

近年、大学の体育会系運動部が不祥事を連続して起こしている。

よく、「他にも、犯罪者は一杯いる」、「全体の犯罪に比べたら、ごく一部なので大したことない」などと見苦しい反論をする人もいるが、大学公認の組織で、これほど重大犯罪を連発している組織は他にない。あるのだとしたら、是非例を挙げて欲しい。思い当たるのは、スーフリくらいだ。しかも、後述するように、スーフリは体育会系気質の団体だから、例外といえるかどうかすらあやしい。

【2】不祥事が多発している原因

産経新聞に、大学運動部の顧問だか何だかをやっていた人が、原因を分析している記事があった。

「昔とは違い、上の監視が個人の私生活にまで及ばなくなった」などと訳のわからないことをいっている。
しかし、京都教育大学のように部公認のイベントで堂々とレイプは行われている。これは私生活の範囲の問題ではないだろう。また、女性の前で性器を露出したりといったセクハラ行為は昔から多くの運動部で行われてきた。女性が嫌がっていないからいいだろうなどと正当化するクズも多いが、日本で横行している大多数のセクハラ行為は女性が場の空気を大事にするために何も文句を言わず泣き寝入りしているのが現状だ。まさに、相手の心の痛みを理解できない、体育会系ならではの、言い訳といえるだろう。それゆえ、こういった性的不祥事は最近に限った問題ではない。昔から、大学の運動部の規律は厳しかったが、その規律に品性は含まれていなかった。むしろ、品性や性的羞恥心をというものを敵視する傾向すらあった。その結果、品性をないがしろにする性犯罪者が増えたのだと思う。

そもそも、昔は本当に大学運動部は事件を起こしていなかったのだろうか。例えば、セクハラに関しては、昔はセクハラという概念がなかった。それゆえ、性犯罪まで至らない行為を、悪質な行為と認識する基盤がなかったといわれている。昔から、女性の前で性器を露出するなどの行為は行われており、悪質なセクハラ行為が当然あった。ただ、それがセクハラという卑劣な行為であると認識できなかっただけであろう。

また、強姦についても、昔は、警察に相談しても、「隙があったお前が悪い」などといって女性が非難されるような時代だった。見ず知らずの男に襲われたのであればともかく、酒の席で知り合いにレイプされた場合には、強姦として事件が受理されることは殆どなかった。

このような時代背景と、昔から変わらない品性下劣な体育会系運動部の体質を併せ考えると、昔から体育会系運動部の性的な不祥事は多発していたと考えるべきだろう。

【3】個人の責任?部の責任?

大学運動部の部員が不祥事を起こした場合、お決まりの対応がある。第一に、「個人の問題であり、部全体の問題ではない」と言って見苦しく責任逃れをすることだ。第二に、部の責任を認めたとしても、「廃部を含めて検討する」とパフォーマンスをしといて、世間の同情を誘い、当初から予定されていた「活動を自粛するだけ」という結論に落ち着くというパターンだ。しかも、活動自粛期間は短いのが通常だ。反省する気など、当初からない。性犯罪を軽く見るのが、大学運動部の体質だからだ。

まず、本当に個人の責任なのだろうか?色々な人から大学運動部の話は聞くが、例えば、女性の前で性器を露出するといった行為は日常茶飯事だという。「女性が嫌がってないからいいだろ」と反論する人もいるが、日本社会で深刻な問題となっている多くのセクハラ事件では、女性は嫌でも嫌といえず、泣き寝入りしているのが現状だ。法を守ることよりも、自分達が盛り上がることを優先する体育会系運動部の合宿や宴会で「セクハラなので止めてください」などと言おうものなら、「空気を読めない寒い女」とのレッテルを貼られてしまう。そんな環境では、例え死ぬほど不快でも楽しんでいるフリをしなければいけない。こういったセクハラの構造すら理解できない人間が、体育会系運動部には大勢いる。
シラフですら、品性下劣かつ卑劣なノリで騒いでいる以上、性犯罪やセクハラに関する規範意識が低下するのも無理はない。そういう人間が、酒を飲んで我を失い、強制猥褻や強姦などの重大な性犯罪に及ぶことも少なからずあるだろう。

こういう品性下劣なノリを糾すどころか、部公認で上級生が下級生に強制する。そうして品性下劣なノリの好きな人間を増やしていく。それが体育会系運動部だ。それにもかかわらず、本当に、部に責任が無いといえるのだろうか。はなはだ疑問だ。

以下の参照サイトでは、体育会系の品性下劣かつ卑劣なクズっぷりをあらわしているような写真が掲載されている。これはもはやセクハラレベルではなく、強制猥褻レベルだろう。セクハラですら唾棄すべき行為なのに、強制猥褻まで犯す。それが体育会系運動部という組織だ。
http://www.geocities.jp/mutandan/taiikukaikei.html


また、暴力行為も日常茶飯事だ。しかも、それを罪と思っていない。人を痛めつけて、心が痛まない人間が育つのも無理はないだろう。

もちろん、体育会系の中にも品性を重んじる人はいる。そういう人には、是非、体育会系の品性を改善するような改革を行ってもらいたい。服を脱いだら退部くらいの厳しい措置をとるべきだろう。今の体育会系運動部は、こと品性に関しては、ゆとり教育並に甘やかされている。だからこそ、クズが育つのだろう。

個人的には、体育会系の実態を広く知らしめ、部員数を減らして、廃部に追い込むしか、体育会系運動部を改善する手段はないと思っている。


【4】近年の具体的な不祥事


①帝京大学ラグビー部の部員5名が、都内のカラオケボックスで19歳の女性を集団で暴行し、婦女暴行容疑で逮捕された。(被害者と示談が成立し告訴が取り下げられ、逮捕された学生は起訴猶予となった。)(1998年1月)

~この事件は、当時、ニュースで大きく取り上げられた。5名のうち下級生は、上級生に逆らえなかったとして、釈放された。上級生からやれといわれれば、集団レイプもやる。そのカルト宗教的な上下関係は、体育会系の特徴の1つだといわれ、話題を集めた。いくら品性のある人間であっても、上級生に1人でも品性の欠ける人間がいると、全体が腐敗する良い例であろう。

参考資料:
http://www.bpo.gr.jp/brc/decision/001-010/007_k_tbs.html

②北九州市立大学硬式野球部 部員達がわいせつ行為を行いその内の1人が逮捕され罰金刑を受けた。また3人が家裁送致となった(2004年2月5日)

~まさに、脱ぎが基本といわれる品性下劣な体育会系運動部らしい犯罪といえるだろう。

参考資料:
http://members.jcom.home.ne.jp/d-pre/ken/060128-amefoot.htm

③亜細亜大学野球部 集団で強制わいせつをしたとの嫌疑で5人が逮捕された。そのうち、主犯格の投手のみ起訴された。

~5人は、見張り役など役割分担がなされていた。本件でも、上級生の命に逆らえない下級生がいた。上級生の命令とあらば、性犯罪も犯す。まさに、体育会系のカルト的な上下関係の一例といえよう。このように上司の不正を正すどころか、加担してしまうような上下関係が日本社会の腐敗を招いていることは言うまでもない。

参考資料:
http://www.47news.jp/CN/200412/CN2004120701001323.html

④国士舘大学サッカー部 集団淫行事件。集団で未成年の少女と淫行をし、児童福祉法違反等で部員が15人逮捕された[11]。

~まさに、品性下劣とはこのこと。普段から、脱いで乱痴気騒ぎをしていたようであるし、まさに組織が生み出した犯罪といえるだろう。

参考資料:
http://www.asahi.com/sports/fb/TKY200412020170.html

⑤京都大学アメフト部レイプ事件(2005年12月)

~今や、有名な事件だ。女性を泥酔させて、屈強な男達が集団強姦した事件だ。
集団強姦罪という新しい犯罪を作ったのがスーフリ。そして、初めて大々的に適用されたのが、この京都大学アメフト部レイプ事件だ。犯人達は、合宿などで、女子マネに性器を見せるなどしていた模様。このようなセクハラ行為を見て見ぬフリをしてきた部の責任は思い。これは明らかに個人の問題ではなく、普段から品性下劣な行為を容認してきた部の責任であろう。普段から品性下劣なセクハラ行為を容認してきたからこそ、規範意識が低下し、羽目を外したときに重大な性犯罪を起こす。その良い例だといえるだろう。体育会系運動部の品性下劣さを世に知らしめた事件として有名である。

部は事件後、活動を自粛するも、1ヶ月程度で活動を再開。全く反省の色なし。被害者女性を侮辱するような行為といえるだろう。このような対応からも、今回の事件が個人の問題ではなくて、部の体質そのものの問題であったことが伺える。なお、ネット上では、女性に対する心無い誹謗中傷が凄かったようだ。まるで、酒を飲んだ女性が悪いかのような誹謗中傷であり、中には顔写真や名前までさらそうという動きもあった。まさに、「被害者の傷よりも自分達のノリが全て。自分達が楽しければいい。集団のノリが何よりも大事。人権を軽視する。」という体育会系思想が広く日本を蝕んでいる証拠だといえる。


⑥同志社大学ラグビー部の2人がわいせつ目的略取容疑で起訴、2名とも執行猶予つき判決が下る。(2007年10月4日読売新聞)

~猥褻目的略取事件だ。わかりやすく言うと、レイプ目的で誘拐したという事件だ。誘拐と略取は多少違うが、ほぼ同じ意味だと思ってもらってかまわない。このように説明すれば、いかに卑劣な犯行だったかがよくわかるだろう。同志社大学ラグビー部は廃部されずに、なお存続している。何事もなかったかのように、活動している。猥褻事件に対する部の対応が、猥褻事件を体育会系運動部がどれだけ軽視しているのかを物語っているといえよう。

⑦関西学院大学 体育会馬術部 元監督が教え子に強制わいせつをして逮捕される。懲役2年6ヶ月 執行猶予4年(読売新聞2007年8月17日朝刊)

~同性間で上級生が下級生に性的な虐待を行うといのは、体育会系の恒例行事だ。性器の露出を強要するなんてのは日常茶飯事。こうした日常的な行為が、だんだんと品性を奪っていき、何がセクハラで何がセクハラでないのかの判断を麻痺させます。それが高じていくと、こういった異性間の性犯罪に結びつくだろう。体育会系の品性下劣な「笑い」「ユーモア」はまさに日本社会のセクハラの温床といえる。

⑧日本大学スキー部員 強姦致傷事件 同部に所属している18歳の部員が強姦致傷事件を起こす。そのことについて日大スキー部は虚偽報告をしたため、インカレ出場停止となった[12]。(2008年7月14日読売新聞)

~酷い事件だ。普段から、「しごき」と称して下級生に暴力行為を行っているのが体育会系運動部だ。そのため、相手の痛みの分からない人間が育つのだろう。まさに、日本社会の癌といえる。

⑨明治大学応援団リーダー部いじめ自殺事件 同部に所属していた3年生の部員が暴力行為などを受けた末自殺した。2008,01,27東京新聞

~これも有名な事件だ。ここでも、体育会系恒例の性的な虐待が行われていた。被害者を全裸にさせ、性器に熱湯をかけ、それをカメラに録画するという行為が行われていた。皆さん、よく考えてほしい。こういう行為を抵抗なく行える人間を育てるのが体育会系運動部という組織だ。これを「しごき」とか「かわいがり」といって正当化するが、このような卑劣な行為を肯定的に捉えるその精神は犯罪者共通のものがある。こういう事を日常的に行っていれば、そりゃ、犯罪に対する罪の意識も低下するだろう。私が、体育会系運動部が犯罪者養成所だと思うゆえんである。
私が、体育会系運動部の不祥事が、個人の問題ではなく、組織の問題だと考えるのは、こうした運動部の実態を知っているからだ。

なお、応援団リーダー部は廃部になったが、応援団は未だに残っている。同じような不祥事が繰り返されないか、監視しておく必要がある。犯罪者養成所、セクハラ養成所としての体質が改善されていなければ、応援団も廃部を要求していくべきだろう。

⑩近畿大学ボクシング部 強盗容疑で2人が逮捕される。この事件により、近畿大学ボクシング部は廃部となる。(2009年6月18日)

~これも有名な事件だ。拳という武器を強盗に使うなど、言語道断。ただ、私はこの事件について評価したい点が1つだけある。それは、大学側の対応だ。きちんと、廃部という処分を下した。これは英断である。廃部という恐怖をもってしてしか、今の体育会系運動部の改善を図ることは困難である。そういった点で、このような決断を下した大学当局を評価したい。さすが、近畿大学!

⑪京都教育大学の体育会系部活動合同コンパにおける準強姦容疑で6人の学生が逮捕された。後に示談が成立して学生が全員不起訴となった後、同大学長は辞意を表明した。2009年6月2日各紙

~これこそ、説明はいらないほど有名だろう。合同コンパで女子学生を泥酔させ、複数の運動部の男子生徒6人がレイプをして、逮捕された。6人はあろうことか、教師を目指す学生達だった。ネット上では、見張り役などもいたのではないか、体育会系のカルト的な上下関係を考えると先輩がレイプしている間は後輩が見張りをしているのが通常ではないのかとの憶測も飛んだ。実際に、見張りを疑われる人物の名前なども晒されていたようだ。がしかし、結局逮捕には至らなかった。無念なことである。彼らは普段から、酒の席で女性の前で性器を露出するなど公然猥褻やセクハラ行為を日常的に行っており、性犯罪やセクハラに対する罪の意識が低下していた模様だ。まさに、起こるべくして起こった事件といえるだろう。
当初、大学側は事件を隠蔽しようとしていた。レイプを軽く見ていたのだろう。したがって、大学当局も性犯罪を軽視する体育会系気質になっていたといえるだろう。
その後、学長が辞任したようだが、当然のごとく、不祥事を起こした運動部は廃部にはなっていない。我関せずといったところだろう。服を脱ぐなど品性下劣な宴会を部公認で日常的に行い、品性下劣な部員を育成しておきながら、部の責任は無いと言い張るその厚顔無恥な対応の仕方は、まさに体育会系運動部の典型的な対応といえる。昔から何も成長していないということを裏付ける対応だった。
その後、大学側は、学内での合コンなどを禁止したようだが、何の実効力もないだろう。完全に批判を避けるためのカモフラージュだ。学外で、また合コンをやり、泥酔させた女性をレイプすればいいだけだから、何の実効性もない。そもそも、本気で対策を講じる意思が無いのかもしれない。


⑫関西大学野球部員が、振り込め詐欺に利用する架空口座を開設しようと別の大学生に依頼し、断られた腹癒せに現金を脅し取ろうとしたとして、2009年8月に恐喝容疑で逮捕・起訴された。この事件の責任を取る形で、当時の野球部監督や顧問らが辞任した。

~普段から「しごき」と称して、暴行罪や傷害罪にあたる行為をやっている以上、犯罪に対する罪の意識が低下するのもやむをえないだろう。体育会系運動部の病巣は根が深いことを物語っている。


⑬佛教大学の硬式野球部員が2010年に、後輩に対し金を貸すことを強要したり、当たり屋を計画し後輩に参加するよう要求したりするなどしていたことが発覚し、当該部員は無期停学となり、同部の監督や部長らが引責辞任する事態に発展した。 毎日新聞 2010年2月22日

~上級生がやれといったら、下級生は犯罪を犯す。まさに、カルト宗教的な上下関係だ。まるでオウム真理教のようだ。オウムのように平気で犯罪をやる組織が日本中の大学にあるということを、皆さんはもっと意識したほうがいい。

⑭2011年11月に、九州看護福祉大の柔道部顧問の内柴正人がセクハラを理由に懲戒処分を受けた。その内容は、陰湿を極めた。体育会系特有の絶対的な上下関係を盾にとり、部員に飲酒を強要した上で酔わせ、セックスに及ぼうとしたものだったという。内容によっては、警察も動き出す可能性があるとのこと。内柴は酒の場で服を脱ぎ性器を見せるなど、常軌を逸脱した行為も多く、まさに体育会系運動部の典型ともいえる人物だった。酒と性犯罪は体育会系運動部とは切っても切り離せない関係にある。
参照ソース:2011年11月30日ZAKZAK、ゲンダイネット他



⑮おまけ:早稲田大学スーパーフリー事件

~いわずと知れた、スーフリ事件。集団強姦罪を作るきっかけになった有名な事件だ。彼らは体育会系運動部ではないので、ココに列挙するのは適切ではないかもしれない。しかし、彼らは普段から宴会の時には服を脱いで乱痴気騒ぎをする、上下関係は厳しいという点で、体育会系気質であったといえよう。
体育会系運動部の人間が、「あんな奴らと俺らを一緒にするな」と思ったのであれば、勘違いもはなはだしい。品性の下劣さという点では、体育会系運動部はスーフリと同等。スーフリがチャラ男で体育会系運動部がさわやかに見えるのは、風貌と言葉遣いの違いによるものだ。酒の席での品性の下劣さという点では、スーフリと同等、いやそれ以上だ。そんなこということすら意識できていないのだから、体育会系運動部の病巣の根は深いといえるだろう。



※※※コメントをいただいた方にお知らせです。諸般の事情により、コメントは受け付けないことになりました。なお、既にいただいた意見を拝見しましたところ、まさにその通りであると思えるようなコメントでした。体育会系の悪しき慣習を根絶するために頑張りましょう。
このブログには体育会系運動部がいかに性犯罪集団であるかを記してあります。このブログが1人でも多くの人に読まれることで、体育会系の醜い実態が明らかになればと思っております。もしよろしければ、性犯罪を憎む他の人にも紹介してください。